2026.10.30
着物リメイクワークショップ完全ガイド|先ずは自分だけの一枚
福井県越前市の工房・キロクルSTUDIOで、着物の生地を和紙に裏打ちして小さな作品に仕立てるワークショップを開催しています。所要時間は2時間程度体験料1Hー1500円材料費込み)ご自分の着物をお持ち込みの場合は材料費1Hー1000円)で、作ったものはお持ち帰りいただけます。道具はすべて工房でご用意しますので、手ぶらでお越しいただいて構いません。この記事では、作れるもの、当日の流れ、持ち物、アクセスまで、初めての方が知りたいことをまとめました。




ワークショップで作れるもの(着物コースター・スマホケース・化粧箱 etc))
作れるのは、コースター等身近に必要な便利なものを中心に参加される方々と相談しチャレンジします。このワークショップの中心にあるのは「裏打ち」という表装の基本の技術で着物の強化を図る業です。。柔らかい絹の布は、そのままでは額にも壁にも掛けられません。和紙と貼り合わせることで文化財など大切な書や絵画を数十年数百年と遺すための伝統工芸です。
作れるものの例を挙げます。
・きものコースター 寛ぎのひと時を絵画のようなコースターでリラックスできます
・スマホケース 自分だけのスマホケース─で自分らしさを表現されては
・スマホスタンド ケースと同じ素材でセットにもできます
・化粧箱 ティッシュボックスや小物ケースも自分らしいこだわりの品
・栞 余り布でそのままでもすぐ使用できます
・マガジンラック 新聞・雑誌・タウン誌 etc オシャレに見えます。
生地は工房でご用意した着物地からお選びいただけますし、ご自分の着物をお持ち込みいただくこともできます(詳しくは後述します)。工房所有の着物は、婚礼衣装を母体とする当工房ならではの、打掛や振袖の華やかな柄を中心に取り揃えています。未使用のヴィンテージ素材もあり楽しみながらお選びできます。
参加される方の目的はさまざまです。観光の途中で福井らしいものづくりに触れたい方、親子で夏休みの作品を作りに来る方、越前に移り住んで土地の工芸を知りたい方。そして「実家に着物があって、いつか何かにしたい」と考えている方。どの入口からでも、自分の手で仕立てた一枚を持って帰れます。
料金と所要時間(1時間1500円に材料及び道具使用が含まれます手ぶらで参加していただける安心価格です。正味完成までに工房を使用された時間がご負担いただく受講費になります。)
料金1時間1500円に
内訳を整理します。
・体験料:1時間1500円
・材料費: 工房の着物地・裏打ち用の越前鳥の子紙・額やタペストリー棒などの仕立て材を含みます)
・ご自分の着物をお持ち込みの場合の材料費: 2,500円(生地代がかからないぶん、お安くなります)
本紙及び各部位に必要な着物帯地、裏打ち紙(薄口から厚紙)、重要な部位で使用する鳥の子紙などご使用される和紙、軸棒や角材、表装専用糊等私が表装で使っているものと同じ紙を、ワークショップでもそのまま使っていただきます。体験用の代用品ではなく、本番の材料に触れていただけます。
当日の流れ(柄を選ぶ→裁つ→裏打ち→仕立て→お持ち帰り)
当日は、柄選びから始めていただきます。ご希望の製作する品を決め、選んだ着物や和紙を裁ち、裏打ちを始めます。
おおまかな進行です。
・最初の30分──生地を広げ、どこの柄を活かすかを決めます。着物の柄は、どこに焦点を当てるかによってまったく違う顔になります。私も一緒に着物を眺めながら目指す完成までの手順を決めます。
・裏打ち──刷毛で糊を引き、和紙を布に当て、空気を追い出していきます。刷毛が紙の上を滑る音と、布がぴんと張っていく感触は、この体験の山場です
・仕立て──乾かしている間に額や棒を選び、最後に組み上げてお持ち帰りです
裏打ちを終えた布は、それまでのくたりとした表情から一変します。この瞬間の「あっ」という声を聞くために続けているようなところがあります。
2時間という長さは、短すぎず、集中が切れない、ちょうどよい設計だと考えています。工程の合間には、私が普段の制作で使っている道具や、制作途中の掛軸をご覧いただく時間もあります。質問はいつでもどうぞ。「この着物、うちにもあるんですが」という話から始まるやりとりが、実はいちばん多いのです。

自分の着物を持ち込む場合(どんな着物が向くか・持ってくる量の目安)
ご自分の着物のお持ち込みは歓迎しています。着物一枚を丸ごとお持ちいただいても、すでに解いてある布や端切れでも構いません。
表装は一つの作品に幾通りもの素材(裂地)を使用するケースもあります。表装作品に向き不向きを心配されずにお好きな残したいお着物や帯をお持ちください。活かし方は多種あります。
選ぶ目安は次のとおりです。
・着物のままお持ちいただく場合そのままでも結構です。解いた洗い張りを済ませた品は作業がスムーズに進めます
・端切れの場合──作りたいもののサイズより一回り大きい布があれば大丈夫です。シミや小さな傷がある着物でも、柄の取り方で避けられることが多いので、あきらめずにお持ちください。なお、お持ち込みいただいた着物に鋏を入れる前には、その日は切らずに工房の生地で体験していただくこともできます。まだ決めなくていいことは、決めないままで大丈夫です。

持ち物・服装・お子様連れについて
持ち物は基本的に不要で、手ぶらでご参加いただけます。道具はすべて工房にあります。
・持ち物 ご自分の着物を使う場合はその着物だけお持ちください。
・服装 糊を使いますので、汚れても差し支えない服装、または袖をまくれる服装がおすすめです。エプロンは工房にもあります
・お子様連れ 歓迎です。お申し込みの際にお子様の年齢をお知らせください
会場アクセス(越前市幸町1-13 キロクルSTUDIO)
会場は、福井県越前市幸町1-13のキロクルSTUDIOです。越前きもの表装の工房として、普段の制作もここで行っています。
・所在地: 福井県越前市幸町1-13 キロクルSTUDIO
・お車の場合 駐車場完備です。
・公共交通機関の場合 JR武生駅徒歩3分ほどです。
ワークショップの時間の前後に、工房に並んでいる掛軸や額装の実物をご覧いただけます。作品を展示していますので、「着物がこういう形になるのか」という完成形を見てから体験を始めると、柄選びの目も変わります。
開催日程とお申し込み方法
開催日は受講を希望される方のご都合を優先させていただきます。希望される日時を2~3日準備されご連絡下さい。(基本的に少人数での受講をお勧めしています。ご友人同士、ご家族でのご参加もできます。
ご予約はご希望開催日の7週間前までにお申し込みください。
・団体・出張開催──公民館やイベント会場などへの出張開催もご相談を承ります
RENEW2026(10月9日〜11日午前中工房にて開催)の会期中は、工房見学を予定しています。この時期に合わせてお越しいただくのも一つの方法です。

ワークショップから将来の展望も/本格的に表装を
ワークショップは、本格的な表装を依頼するかどうかを考えるうえでの、いちばん確かな判断材料になります。工程を自分の手でマスターすると将来ご自分で工房を持ち職業として表装に打ち込むことも可能です。