2026.10.08
RENEW2026に出展します|越前きもの表装の工房で見られるもの
2026年10月9日(金)から11日(日)までの3日間、越前きもの表装はRENEW2026に参加し、越前市幸町の工房「キロクルSTUDIO」を午前中開放します。期間中は、着物が掛軸や額装になるまでの工程の展示と実演、短時間で裏打ちに触れられるミニワークショップ、そしてお手持ちの着物をその場で広げてのお見立て(無料)を行います。どの工房を回ろうかと計画を立てている方に向けて、当日この工房で見られるもの、できることをまとめました。
RENEW2026について(2026年10月9日〜11日/鯖江市・越前市・越前町一帯)
RENEW2026は、2026年10月9日(金)から11日(日)の3日間、鯖江市・越前市・越前町の工房が一斉に扉を開くイベントです。
RENEWとは、ものづくりの産地に暮らす作り手が自分の工房を開放し、見学や体験を通して使い手と直接出会うオープンファクトリーイベントである、と説明するのがいちばん近いと思います。会場は一つの大きな建物ではなく、三つの市町に点在する工房そのものです。眼鏡、漆器、和紙、打刃物、箪笥、焼き物。普段は職人だけが立っている場所に、この3日間だけは誰でも入ることができます。
越前きもの表装も、越前市幸町の工房で参加します。表装の工房が扉を開ける機会は、正直なところ多くありません。「着物が掛軸になる」とはどういうことなのか。言葉や写真ではなく、途中の状態を目の前で確かめていただける3日間にしたいと考えています。


越前きもの表装のブースで見られるもの
完成した作品だけでなく、裏打ちの途中や乾燥中といった「作りかけの状態」を、工程の順に並べてご覧いただけます。
本やウェブサイトで完成品を見ることはできても、その途中がどうなっているのかを見る機会はほとんどないはずです。当日は、解いたばかりの一枚の布、裏打ちを終えて板に張られた絹、裂地と合わせる前の本紙というように、一枚の着物がたどる道筋をそのまま工房に置きます。
裏打ちを終えた絹は、指先で触れると別の布のようにしっとりと落ち着いています。それでいて、表の光沢は失われていません。この「紙を貼ったのに、絹を殺していない」感じは、実物の前に立ったときにしか伝わらないものだと思っています。時間が合えば、刷毛を使う実演もその場でご覧いただけます。刷毛が和紙の上を走る音は、拍子抜けするほど静かです。
会期中限定:ワークショップ及び展示作品の特別価格
・会期中工房ではワークショップ受講料をRENEW特別価格にて予約を受け付けます(但し 年内受講に限ります)。
・会期中「KIMONO REBORN PUROJECT」のご相談をお受けします。
・会期中ギャラリー展示中のきもの表装を特別価格にて販売します。
・会期中現物の着物表装ご相談

着物の持ち込み相談を承ります(当日その場でお見立て)
会期中は、お持ちいただいた着物や帯をその場で広げ、どの柄が作品になるかを無料でお見立てします。
「うちにも、着ないままの着物がある」という方は、当日そのままお持ちください。畳の上で一緒に広げて、どの部分が掛軸や額装に向くのか、仕上がりはどれくらいの大きさになるのか、費用の目安はいくらか(額装20,000円〜/掛軸30,000円〜/屏風50,000円〜)を、その場でお伝えします。
お見立てを聞いて、そのまま持ち帰っていただいてかまいません。切るかどうかを当日決める必要はありませんし、私からその場で決断を促すこともありません。まず「この着物は、こういう形になり得る」と知って帰っていただくこと。それがこの相談の目的です。
着物を運ぶのが難しい方は、スマートフォンで撮った写真だけでもお見立てできます。全体を広げた写真が1枚あれば十分です。
展示予定の作品
掛軸・額装・屏風という三つの仕立てを見比べていただけるよう、工房の作品から選んだ数点を展示する予定です。
同じ「着物から作った作品」でも、掛軸と額装と屏風とでは、部屋に置いたときの佇まいがまったく違います。当日はこの三つを一度に見比べられるように作品を選んでいます。打掛の金彩を活かした掛軸や、帯から仕立てた額装も並べる予定です。
既製の作品は、ギャラリーとして38点(15,000〜200,000円)を制作してきました。その中から会場に合わせた数点をお持ちします。気に入ったものがあれば、そのままご購入いただくこともできます。




アクセス・営業時間
会場は福井県越前市幸町1-13のキロクルSTUDIOです。
ゆっくりご覧になりたい方には午前の早い時間をおすすめします。
所在地は、福井県越前市幸町1-13 キロクルSTUDIO。RENEWの公式マップにも掲載されます。開場時間は【9時〜12時】を予定しています。
実演をじっくり見たい方や、持ち込み相談をお考えの方は、午前の早い時間か回りやすいと思います。持ち込み相談は畳の上で着物を広げるため、一度に承れる組数に限りがあります。お待たせしてしまった場合はご容赦ください。

近隣であわせて回りたい工房
越前市には和紙と打刃物、鯖江市には漆器と眼鏡、越前町には越前焼の産地があり、組み合わせて回ることができます。
せっかくの3日間ですから、産地をまたいで回ることをおすすめします。とくにご案内したいのは、越前市今立地区の越前和紙の里です。私が表装に使っている越前鳥の子紙も、この地域で漉かれてきた和紙です。表装の工程を見たあとに紙の産地を訪ねていただくと、一幅の掛軸の見え方が少し変わるのではないかと思います。
ほかにも、越前打刃物の工房、鯖江市河和田地区の越前漆器、めがねのまち鯖江の眼鏡工房、越前町の越前焼と、性格の違う産地が車で回れる距離に集まっています。回る順番に正解はありませんが、興味のある工房を2〜3か所にしぼって、それぞれで手を止めてゆっくり見る回り方が、この地域には合っている気がします。
会期中のミニワークショップは事前予約を優先していますので、ご希望の方はお問い合わせフォームから日時をお知らせください。着物をお持ちの方は、当日そのまま工房へお越しいただければ、その場でお見立てします。遠方でお越しになれない方も、写真1枚からのご相談を承っています。3日間、工房でお待ちしています。